Contents
目次
▼
Contents
目次
8月25日、ボートレース桐生で「SG第72回ボートレースメモリアル」が開幕した。競艇ニュースで「SG」という文字を見て、「そもそもSGって何がすごいの?」と思った人もいるはずだ。
競艇のレースには、格付け=グレードがある。最高峰のSGから一般戦まで、レースには明確な「階級」が存在するのだ。このグレードを理解すると、同じ競艇でも「今日のレースがどれだけ豪華か」が一目で分かるようになる。この記事では、メモリアル開幕を入り口に、SG・PG1・G1・G2・G3・一般戦の違いを、順を追ってやさしく解説していく。
競艇のグレードは全部で5段階|まず全体像をつかもう

BOAT RACE公式では、レースのグレードを大きく5段階に分けている。上から順に、SG・G1・G2・G3・一般戦だ。そして、G1のなかでも特に格の高い大会が「PG1(プレミアムG1)」として位置づけられている。
競艇のグレード一覧(格の高い順)
| グレード | 位置づけ | ざっくりした特徴 |
|---|---|---|
| SG | 最高峰 | 年8競走前後。トップA1だけが出場 |
| PG1 | G1の最上位 | SGに準ずる格。周年・女子・若手の頂点 |
| G1 | 上位 | 各場の周年記念など。A1中心 |
| G2 | 中位 | モーターボート大賞など。年数回 |
| G3 | 準一般 | 企業杯・オールレディースなど |
| 一般戦 | 基本 | 365日、全国どこかで毎日開催 |
まず覚えてほしいのは、上のグレードほど「出場できる選手のレベルが高く、賞金も大きい」というシンプルな原則だ。SGに出るには、実績と勝率でトップクラスに入り続ける必要がある。一般戦とSGでは、走っている選手の顔ぶれがまるで違う。ここからは、それぞれのグレードを一段ずつ詳しく見ていこう。
SG(スペシャルグレード)|競艇の最高峰

グレードの頂点に立つのがSG(スペシャルグレード)だ。年に8競走前後しか開催されない、競艇界の「頂上決戦」である。
出場できるのは、勝率・実績ともに全国トップクラスのA1級レーサーのみ。優勝賞金は1,000万円以上が基本で、12月の総決算「グランプリ(賞金王決定戦)」に至っては優勝賞金1億円という別格の大会だ。SGを勝つことは、全レーサーの夢そのもの。ここで優勝した選手だけが、競艇史に名を刻んでいく。
主なSGタイトル
| SG大会 | 通称・別名 |
|---|---|
| ボートレースクラシック | 総理大臣杯 |
| ボートレースオールスター | 笹川賞 |
| グランドチャンピオン | グラチャン |
| オーシャンカップ | — |
| ボートレースメモリアル | モーターボート記念 |
| ボートレースダービー | 全日本選手権 |
| チャレンジカップ | — |
| ボートレースグランプリ | 賞金王決定戦 |
いま桐生で開催中のメモリアルも、このSGの一つだ。しかもメモリアル(モーターボート記念)は、ダービー(全日本選手権)に次いで歴史の古い伝統のSG。詳しい見どころは特集記事にまとめてある。
ボートレースメモリアル2026【開幕直前】出場メンバー確定|地元・毒島誠と峰竜太が桐生ナイターSGに集結
秋にかけてSG・PG1が続々と開催される。8月のメモリアル(SG)に続き、9月にはヤングダービー(PG1)、10月末にはSG最高峰のダービー(全日本選手権)が控える。今こそグレードを覚えて、豪華なレースを見逃さないようにしたい。
PG1(プレミアムG1)|SGに次ぐ格式
SGの下、G1の最上位に位置するのがPG1(プレミアムG1)だ。「G1のなかでも特別な大会」と考えると分かりやすい。SGには一歩届かないが、それに準ずる格式を持っている。
PG1には、女子の頂点を決める「レディースチャンピオン」「レディースオールスター」、若手の日本一を決める「ヤングダービー」、ベテランが競う「マスターズチャンピオン」などがある。年齢や性別といった「くくり」ごとの頂点を決めるのがPG1の特徴だ。
たとえば9月にボートレース若松で開催されるヤングダービーは、満30歳未満の若手だけが出場できるPG1。「SGへの登竜門」として、未来のトップレーサーが名乗りを上げる舞台だ。
ヤングダービー2026(若松)の見どころと予想のコツ|SG登竜門・30歳未満の精鋭が集うナイターPG1を攻略
女子のPG1で圧倒的な強さを見せてきたのが、女子初のSG制覇を成し遂げた遠藤エミだ。PG1というグレードのレベルの高さは、こうしたトップ女子レーサーの実績を見ればよく分かる。
遠藤エミとは?女子初のSG制覇&5年連続賞金女王に輝いた最強女王の成績・強さ・人物像を徹底解説
G1・G2・G3・一般戦|日常のレースから頂点への階段

SG・PG1が「特別な大会」だとすれば、G1から下は、より日常的に開催されるレースだ。とはいえ、それぞれに明確な格の違いがある。
G1|各競艇場の「顔」となる大会
G1は、各ボートレース場の周年記念(開設記念)や、地区ごとの選手権などが該当する。出場するのは原則A1級で、優勝賞金はおおむね640万〜1,700万円ほど。地元の看板レースとして、その場が総力を挙げて盛り上げるのがG1だ。SGに出るような全国トップも多数参戦するため、レベルは非常に高い。
G2|年に数回の中位グレード
G2は「モーターボート大賞」など、年に9回程度しか開催されない中位のグレード。優勝賞金は一般戦・G3の数倍にあたり、G1に次ぐ実力者が顔を揃える。数が少ない分、通好みのグレードとも言える。
G3|企業杯・オールレディースなど
G3は、企業がスポンサーになる「企業杯」や、女子選手だけが出場する「オールレディース」、若手中心のシリーズなど、バリエーション豊かなグレードだ。一般戦より一段格が上で、特定のテーマで選手が集まるのが特徴。予想の観点でも、出場選手の「くくり」を読むのが面白い。
一般戦|365日、競艇の土台を支えるレース
そして最も身近なのが一般戦だ。全国24場のどこかで、ほぼ毎日開催されている。若手からベテランまで幅広い選手が出場し、競艇の日常を支えている。SGのスターも、キャリアの出発点は一般戦だ。ここで結果を出し、勝率を上げた選手だけが、G1、そしてSGの舞台へと駆け上がっていく。
この「駆け上がり」を支えているのが、選手の級別だ。競艇選手は成績に応じてA1・A2・B1・B2の4つの級に振り分けられ、半年ごとに見直される。最上位のA1級に入って初めて、G1やSGといった上位グレードへの出場が本格的に見えてくる。グレードは「レースの格」、級別は「選手の格」。この二つはセットで理解すると、出走表を見たときの解像度が一気に上がる。「A1級だらけのレース=ハイレベルな一戦」と読み取れるようになるからだ。ちなみに、あのB2級まで一度落ちた選手が実力でA1へ返り咲く、といったドラマもこの制度があるからこそ生まれる。
グレードが高い=当てやすい、ではない。SGは全選手がトップクラスゆえに実力が拮抗し、むしろ波乱も起きやすい。逆に一般戦は実力差が明確で、堅く決まる場面も多い。「グレードの高さ」と「予想の難しさ」は別物だと覚えておきたい。
グレードを知ると競艇はもっと面白い|観戦と予想への活かし方
グレードを理解すると、競艇の楽しみ方が確実に広がる。最後に、その活かし方に触れておこう。
まず観戦面。「今日はSGだから、全国のトップが揃う豪華なレースだ」と分かれば、注目度がまるで変わる。逆に一般戦なら、応援している地元選手や、これから伸びそうな若手をじっくり追える。グレードは、そのレースの「豪華さ」と「見どころ」を教えてくれる道しるべなのだ。
予想面でも、グレードは重要な判断材料になる。SGやG1では、抽選で引いたモーターの機力差が結果を大きく左右する。実力が拮抗しているからこそ、展示航走での伸び・出足のチェックが効いてくる。予想の基本を押さえたい人は、あわせて読んでおくとよい。
競艇の予想のコツ|初心者が勝率を上げる5つの基本と場ごとの攻略法を徹底解説
季節ごとに開催されるSG・PG1を追いかけるのも、競艇の醍醐味だ。夏のメモリアル、秋のヤングダービーやダービーと、大きなタイトル戦は続いていく。10月末には競艇最高峰のダービー(全日本選手権)が尼崎で開幕する。
ボートレースダービー2026(尼崎)の見どころと予想のコツ|SG最高峰・全日本選手権を制するのは誰か
よくある質問(FAQ)
Q. 競艇のグレードは全部でいくつありますか?
BOAT RACE公式では、SG・G1・G2・G3・一般戦の5段階に分けられている。加えて、G1のなかでも特に格の高い大会が「PG1(プレミアムG1)」として位置づけられている。上から順に、SG>PG1>G1>G2>G3>一般戦、と覚えるとよい。
Q. SGとは何ですか?
スペシャルグレードの略で、競艇の最高峰にあたるグレードだ。年に8競走前後しか開催されず、出場できるのはトップクラスのA1級レーサーのみ。優勝賞金は1,000万円以上が基本で、12月のグランプリは優勝賞金1億円という別格の大会になる。
Q. PG1とG1は何が違うのですか?
PG1はG1の最上位に位置づけられる「プレミアムG1」で、SGに準ずる格式を持つ。女子の頂点を決めるレディースチャンピオンや、若手のヤングダービーなど、特定のくくりの日本一を決める大会が多い。通常のG1は各場の周年記念などが中心だ。
Q. グレードが高いレースは当てやすいですか?
必ずしもそうではない。SGは全選手がトップクラスで実力が拮抗するため、むしろ波乱が起きやすい面もある。一方、一般戦は実力差が明確で堅く決まる場面も多い。グレードの高さと予想の難しさは別物と考えたい。
Q. 初心者はどのグレードから見るのがおすすめですか?
まずは今開催中のSGメモリアルのような大きな大会を観ると、競艇の華やかさが伝わりやすい。慣れてきたら、地元の一般戦で応援選手を見つけるのも楽しい。基本から知りたい人は競艇初心者向け完全ガイドから読むのがおすすめだ。
まとめ|グレードは競艇を読み解く「ものさし」
競艇のグレードについて整理しよう。
- グレードはSG・G1・G2・G3・一般戦の5段階。G1の最上位がPG1
- SGは最高峰。年8競走前後、トップA1のみ、優勝賞金1,000万円以上(グランプリは1億円)
- PG1はSGに次ぐ格。ヤングダービー・レディースチャンピオンなど、くくりごとの頂点
- G1は各場の周年記念、G2・G3は中位、一般戦は毎日開催の土台
- グレードの高さと予想の難しさは別物。SGはむしろ波乱もある
いま桐生で熱戦が続くメモリアルも、その頂点SGの一つだ。グレードという「ものさし」を手にすれば、これから観るレースの一つひとつが、もっと立体的に見えてくるはずだ。大会期間中のレース情報は今日のレース情報で確認できる。
なお、賞金額や開催数はあくまで一般的な目安であり、大会や年度によって変わる。最新の情報は必ずBOAT RACE公式サイトで確認してほしい。舟券の購入は20歳以上・自己責任で。
Related

